家庭でのあなたの位置

 あなたに合った椅子、あなたを象徴する椅子を持っていますか。会社から、出張から家庭に帰って自分の椅子に座り、お茶を飲み、やはりここが自分の場だなと確認する椅子に座っていますか。今まで、椅子というものにあまり感心を持っていない人が多かったと思います。色が良い、形が良い、値段が高いから高級だ、という事で片づけてはいなかったでしょうか。
 一家の主として自分の椅子を持って下さい。レストランの椅子に皆同じ椅子を使っていると、時として早く来た人から座ってしまい、父親は一番隅に居たということもあるのではないでしょうか。ご主人は、奥様は、お子様は、とそれぞれの椅子を持って下さい。それによりどういう変化があるでしょうか。男の子なら早くお父さんのような立派な椅子に座りたいと思うでしょう。女の子なら自分のスリッパがあるのに、お母さんの大きなスリッパを履きたいと思うでしょう。つまり早く大きくなりたいという願望と共に、切磋琢磨する気持ちを持つことになるでしょう。もし、出張でその椅子の主が居ないとすれば…
「お父さん今日どこに行ったの?」「北海道へ出張ですよ。」「おみやげはなんだろうね。」
との話題も出てくるかも知れません。椅子によって主の位置、家族の和、絆が培われていくのではないでしょうか。